エアコン工事手順1 ポンプダウン、古いエアコンの取り外し

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大変長らくお待たせしました。
というか待っている人がいるとは思っていませんでした(笑)。

お約束通り1月中旬に図を完成させましたので、手順を記事にします。

ポンプダウンとは

古いエアコンを取り外す際に、そのまま配管を外してしまうと代替フロンが空気中にブシューッと放出されてしまいます。
じゃあ単純に室外機についているバルブを閉めてから外せばいいかというとそうでもなく、配管および室内機に入っている代替フロンは放出されてしまいます。
ちなみにバルブが開いた状態だと、代替フロンのほとんどは配管内と室内機にあるそうです。

さて、時間をかけた割には下手な図(笑)をお見せします。
エアコン図

これが大まかなエアコンの概要です。
配管の横の矢印が代替フロンの流れる方向です。
配管内の青いものが代替フロンで、細い配管で色が濃いところが液体で、太い配管で色が薄いところが気体になっています。

室内機では液体の代替フロンが液体になり、その時に気化熱を奪い周囲を冷やします。
このあたりの説明は、以前の記事に書いています。
そして室外機にはコンプレッサーが入っていて、これが太い配管から気体の代替フロンを吸い上げて圧縮して液体にして、それをまた細い配管に流します。
こんな感じで、冷媒である代替フロンが配管内をぐるぐると回っています。

この配管や室内機に行き渡っている冷媒を、室外機内に全て閉じ込めてしまうという作業がポンプダウンになります。

バルブについて

これについても簡単に説明しておきます。
ここまでは図を描けなかったので、写真で説明します。

実際はこんな感じになっています。
上が細い配管側で、液体の冷媒が通ります。
下が太い配管側で、気体の冷媒が通るのと、あと反対側にサービスポートがついています。
このように上下に並んでいるものもあるし、左右に並んでいるものもあります。

上下のナットを開けると、それぞれ六角レンチが入る穴が開いています。

この六角レンチの穴でバルブを開け閉めします。
ここで注意が必要なのが、普通の水道などで慣れた感覚と逆回しということです。
時計回りに回すとバルブが閉まり、反時計回りに回すとバルブが開きます。

あとサービスポートについてはバルブのようなものは付いていなくて、ホースを接続したら開き、ホースを取り外すと閉まります。
なので、サービスポートにホースを接続する場合には、まずホースの反対側をマニホールドゲージに接続してゲージのバルブが閉まっていることを確認してから接続します。

具体的な手順

順番は以下のとおりです。

1.マニホールドゲージに接続したホースをサービスポートに接続する

2.エアコンを普通に運転させる

3.細い配管のバルブを閉める(六角レンチを時計回り方向に回す)

4.しばらく運転して配管内が真空になったところで太い配管のバルブを閉める(六角レンチを時計回り方向に回す)

5.エアコンの運転を速やかに停止する

こんなの覚えられないと思うかもしれませんが、理屈が分かれば簡単です。
上から順に説明します。

1.マニホールドゲージに接続したホースをサービスポートに接続する

これは配管内が真空になった事を確認するための作業なので、工事に慣れている場合は必要ありません。
業者さんもこの作業はほとんどやらないと思います。

マニホールドゲージの使い方についてはこの記事を参考にしてみてください。

2.エアコンを普通に運転させる

配管内には冷媒とコンプレッサーオイルが入っているので、しばらく運転させてそれを流れやすくします。
エアコンを運転しても、コンプレッサーが動かなければ配管内の冷媒は動きません。
なのでコンプレッサーが動くようにする必要があります。

夏場の冷房運転であれば設定温度を最低までにします。
冬場などでコンプレッサーが動かない場合は、強制冷房運転という手順を取る必要があるので、それぞれのエアコンの取扱説明書などを確認してください。
もしくはエアコンのどこかにある温度センサーにドライヤーの熱風を当てて、強制的に冷房運転をするという方法もあるようです。

3.細い配管のバルブを閉める

一番上の図を見てもらうと想像できると思いますが、細い方のバルブを閉めた状態でコンプレッサーを動かすと、閉めたバルブより先の冷媒を全て室外機のコンプレッサーで吸い込もうとします。

これを閉めていないと、コンプレッサーが圧縮した冷媒をまた細い方の配管に流してしまうので、冷媒が循環するだけです。

4.しばらく運転して配管内が真空になったところで太い配管のバルブを閉める

配管内が真空になったということは冷媒が全てコンプレッサー内に回収されたという事なので、このタイミングで太い配管のバルブも閉めます。
真空になったかどうかというのは、マニホールドゲージで確認します。
慣れるとゲージを使わないでも、大体これぐらいで回収できたというのが分かるようです。

ここで注意ですが、コンプレッサーが動いたタイミングでないと配管が真空にならないということです。
僕が実際に取り外したエアコンの室外機は壊れていてファンが回らなかったのですが、コンプレッサーは生きていました。
そしてそれが動いているかどうかというのが、室外機から聞こえる「ばうぅぅぅん」という感じの動作音です。
この音がすると、ゲージの針がキューっと下がってきて0気圧になります。
音が止まると、ゲージの針がまた上がってきます。
この針が下がって0気圧を指したタイミングを見計らって、バルブを閉めます。

5.エアコンの運転を速やかに停止する

室外機の両方のバルブを閉めたままいつまでもコンプレッサーを運転させていると、コンプレッサーが壊れるそうです。
まあこれは何となく想像できると思います。
なので、バルブを閉めたらすぐにエアコンの運転を停止します。

それ以降の手順

あとはゆっくりと古いエアコンを取り外します。
もう配管を外しても問題ありません。

一般的なやり方は、室外機側の配管を全て取り外して、室内機側に配管を接続したまま両方とも撤去します。
取り外したエアコンは、家電リサイクル券を申し込んで料金を支払ってから、指定場所に持って行ってください。
家電リサイクル券で家電を廃棄する手順については別の記事にしています。

おまけの話

この工事をやったさらに1年ぐらい前に、業者さんにエアコンの交換をお願いしました。
その時の業者さんは、ポンプダウンの際にマニホールドゲージは使っていませんでした。
ところが、バルブを閉めてから配管を外そうとすると、何度やってもその度に「ブシュー」と音がして、業者さんはおかしいなぁなんて首を傾げていました。

今回実際に自分で工事をしてみて気づいたのですが、太い配管のバルブを閉めるタイミングが悪かっただけではないかと思いました。

ちなみにその時は春の工事だったと思います。
なので冷房運転をしても、そんなに頻繁にコンプレッサーが動作するような気温ではなかったと思います。

エアコンのコンプレッサーがどうしても動作しないという場合は、サービスポートから冷媒を吸い上げるという方法も存在すると思います。
そうなると、回収した代替フロンを入れておくボンベやら何やらいろいろと機材が必要になるので、エアコンが完全に壊れてしまう前に新しい物に交換するのが安上がりだと言えます。

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コメント

  1. 匿名 より:

    待ってました!!
    有り難うございます。

    • くれもな より:

      >匿名さん

      コメントありがとうございます。

      技術的なところは他にも検索したら丁寧な説明がいろいろと出てくるので、ここでは理屈的なところとあまり他のサイトに書かれてないようなところを主に書いたつもりです。
      ここまでやったら、後は新しいエアコンに配管を接続する手順だけで済みそうです。
      この記事のタイトルを「~工事手順1」しましたが、2で終わるかもしれません。
      これも近いうちに書くつもりですので、もう少しだけお待ち下さい。

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